トイプードルは抜け毛が少ない犬種として知られています。ただし、それには裏があります。抜けないということは、伸び続けるということ。放っておくと、家の中に小さな羊が現れます。この記事では、プードルの被毛の性質と、トリミングとの付き合い方をまとめます。
毛質やスタイルによって手入れの手間は変わります。実際のケアは、サロンや獣医師と相談してください。
抜けないかわりに、伸び続ける
プードルの毛は、換毛期がほとんどありません。だから床に毛が落ちにくく、掃除はラク。そのかわり、切らないと止まりません。人の髪と同じ理屈です。
つまり、この犬種と暮らすということは、一生トリミング代を払い続けるということでもあります。迎える前に知っておきたい現実です。月1回として、年12回。10年で120回。それでも人気なのは、あの見た目とあの性格のせいです。
巻き毛は、毛玉の名産地
くるくるした毛は、絡まりやすい構造をしています。とくに脇、内もも、耳の後ろ、首輪の下。しかも表面はふわふわなので、なでているだけでは気づけません。判定はコーム1本。地肌までスッと通るかどうかで見ます。
トリミングの間隔
スタイルにもよりますが、月に1回程度で通う子が多いです。間隔が空くほど毛玉ができ、結果として「今回は全部短く」になりがち。伸ばしたいなら、むしろこまめに通う——という、少し矛盾した話になります。
家でのブラッシングをサボるほど、サロンでの選択肢が減っていきます。ここは連動しています。
家でやること
- 週に数回、コームを通す:全身でなくていいので、絡まる場所を重点的に
- 濡らす前に必ずとかす:もつれたまま濡らすと、一気に固まります
- 服やハーネスを着せているなら、脱がせたら下をとかす
- 足裏の毛が伸びると滑ります。ここはサロンで短く
- 耳の中の毛と汚れも、こまめに確認
涙やけ
目の下が赤茶色く変色する、いわゆる涙やけ。白やアプリコットの子ほど目立ちます。「体質だから仕方ない」と決めつける前に、一度は原因を診てもらってください。
- 目に毛が入っている、逆さまつげ
- 涙の通り道の問題
- 目の炎症や、アレルギー
拭くだけのケアで済ませていると、原因が残ります。まず受診してから、日々の手入れを。それが結局いちばんの近道です。
足元にも注意
小型のプードルでは、膝への負担に気をつけたい傾向があると言われます。フローリングで滑る、ソファから飛び降りる、二本足で立ってねだる——このあたりが積み重なります。
- 床の滑り対策と、足裏の毛のカット
- ソファやベッドにはステップを
- 体重管理(増えたぶんは、そのまま関節にきます)
- スキップするような歩き方、後ろ足を上げるそぶりがあれば受診
カットスタイルの自由さ
この犬種の楽しみは、なんといってもここ。テディベア、ラム、モヒカン、アフロ。毛が伸び続けるからこそ、失敗しても伸びます。攻めた注文をしやすい犬種でもあります。
ただ、伝え方は大事です。「いつもの感じで」ではなく、写真を見せる。ミリ数で伝える。この一手間が、帰宅後の「誰?」を防ぎます。
よくある疑問
本当に抜け毛ゼロ?
ゼロではありません。少ないだけで、抜けた毛は絡まった毛の中に残ります。それが毛玉の芯になります。
アレルギーでも飼えると聞きました
抜け毛が少ないだけで、アレルギーが出ない保証はありません。心配なら、迎える前に医療機関で相談してみてください。
短く刈れば、手入れがラク?
その通りです。ただしその分こまめに通うことになります。長くしても短くしても、トリミングからは逃げられません。
まとめ
トイプードルは、抜けないかわりに伸びる・コームを通す・涙やけは受診から。生涯トリミングの犬種です。それを承知で選ぶなら、これほど遊びがいのある被毛もありません。







