顔にシワのある子——パグ、フレンチブルドッグ、ブルドッグ、シャーペイなど——のシワの間は、汚れと湿気の隠れ家です。かわいさの代償として、そこだけは日々のケアが要ります。この記事では、シワのケアの手順と、やりすぎないための線引きをまとめます。
赤み、ただれ、においが強いときは、自宅ケアの前に動物病院で相談してください。
なぜ、シワが問題になるのか
シワの折り重なった部分は、空気が通らず、湿ったままになりがちです。そこに皮脂や食べこぼし、涙が溜まると、においや皮膚のトラブルにつながることがあります。
本人は、そこを自分で掃除できません。手が届かない場所の担当は、こちらというわけです。
「拭く」より「乾かす」が本体
濡れたまま閉じたシワは、拭く前より悪い状態になります。拭いたら、乾いた布やティッシュで水気を取る。ここまでやって、はじめてケアです。乾燥こそが目的だと思ってください。
毎日のケア
- やわらかい布やコットンを、ぬるま湯で湿らせて軽く絞る
- シワを指で優しく開いて、内側を拭く
- ゴシゴシしない。押さえるように
- 乾いた布で、水気を取る
- 赤み、ジュクジュク、においがないか確認
時間にして1分。顔まわりだけなら、寝る前の習慣にできます。1日1回でも、放置とはまるで違います。
見落としがちな場所
- 鼻の上のシワ(いちばん有名で、いちばん溜まります)
- 口の横、あご下のたるみ:よだれと食べこぼしの溜まり場
- 目のまわり:涙のあとが残りやすい
- しっぽの付け根のシワ:巻きしっぽの子は、その内側も
- 首まわり、脇のたるみ
しっぽの付け根は、本当によく忘れられます。顔だけがシワではありません。
やりすぎもよくない
清潔にしようとして、洗いすぎる・アルコールで拭く・強くこする——これらは皮膚を傷めます。皮膚の油分は、バリアでもあります。
- 拭くのは、ぬるま湯か、専用のシートで
- 人用のウェットティッシュは、成分を確認してから
- 症状が出ているときは、自己流で消毒しない
- 迷ったら、獣医師に「何で拭けばいいですか」と聞く
シャンプーのときは
シワの内側は、すすぎ残しの名所です。泡が残ると、そこから皮膚トラブルにつながります。
- シワを開いて、しっかりすすぐ
- 乾かすときも、シワの内側まで
- 顔まわりは、シャワーを直接当てない
- 短頭種は、呼吸の様子を見ながら。無理をさせない
鼻の短い子は、暑さと興奮に弱い傾向があります。サロンでも、自宅でも、短時間で。息づかいが荒くなったら、すぐ休ませてください。
よくある疑問
どのくらいの頻度で拭けば?
1日1回が理想ですが、汚れやすい子は食後にも。においが出る前に拭く、が目安になります。
ワセリンやクリームを塗ってもいい?
物によっては、かえって蒸れます。塗る前に、獣医師に確認を。乾燥が問題なのか、湿気が問題なのかで、正解が真逆になります。
サロンで頼めますか
頼めます。ただし日々のケアの代わりにはなりません。月1回では、シワは待ってくれません。
まとめ
シワのケアは、開いて拭いて、乾かす。1日1分、それだけです。あのシワは、その子の魅力そのもの。だからこそ、いちばん気持ちよく保っておいてあげてください。







