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犬の毛玉・もつれ|できてからでは、選択肢がなくなる

犬の毛玉は、できてしまうと選択肢がほとんどなくなるのがやっかいなところです。ほどけない毛玉に残された道は、基本的に「短く刈る」だけ。サロンで「今回は全部バリカンですね」と告げられる、あの瞬間を避けるための記事です。予防のコツと、できやすい場所をまとめます。

皮膚が赤い、かゆがる、毛玉の下がジュクジュクしているといった場合は、まず動物病院へ。

毛玉は「絡まり」ではなく「かたまり」

抜けた毛が生えている毛と絡み、そこに摩擦と湿気が加わると、フェルトのようにぎゅっと固まった状態になります。こうなると、指でもコームでも歯が立ちません。しかも毛玉は、皮膚を常に引っぱり続けます。人でいえば、髪をずっと結ばれているような状態です。

判定はコーム1本で

ブラシで表面をなでると、下に毛玉があっても気づけません。コーム(くし)が地肌までスッと通るか——これが唯一の判定方法です。表面がふわふわでも、中が固まっていることは普通にあります。

できやすい場所トップ5

  • 脇の下:動くたびにこすれる、毛玉の名所
  • 内もも・足の付け根:座るたびに摩擦がかかります
  • 耳の後ろ:本人が届かず、飼い主も見落とします
  • 首輪・ハーネスの下:装着したままだと、確実に育ちます
  • しっぽの付け根、お尻まわり

共通点は「こすれる場所」と「見えない場所」。つまり、撫でていて気持ちいい場所ではないところばかりです。だから見つかるのが遅れます。

絶対にやってはいけないこと

毛玉を見つけて、ハサミで切りたくなる——ここで、事故が起きます。毛玉は皮膚を引き上げているので、毛玉を持ち上げて切ると、皮膚まで一緒に切ってしまうことがあるのです。しかも犬の皮膚は、人よりずっと薄くできています。

どうしても家で対処するなら、ハサミではなくバリカン。それも自信がなければ、そのままサロンか病院へ。「切ろうとして失敗しました」は、プロがいちばんよく聞く相談の一つです。

予防は、3つだけ

  1. コームが通る状態を保つ:毎日でなくていいので、こすれる場所を重点的に
  2. 濡らす前に必ずとかす:もつれたまま濡らすと、一気に固まります
  3. 装着物の下をチェックする:首輪や服を外して、その下を見る習慣を

2番は本当に効きます。シャンプー前のひと手間を省くと、乾かした後に別次元の毛玉が待っています。

道具は2つあれば足りる

  • スリッカーブラシ:抜け毛や軽いもつれを取る。力を入れず、寝かせて使う
  • コーム:仕上げと、毛玉チェック用。これがないと確認できません

スリッカーは、立てて強く当てると皮膚を傷つけます(ブラシ焼けと呼ばれます)。自分の腕に当てて痛くない力が目安です。

服とレインコートは要注意

かわいい服には、毛玉という副作用があります。とくに脇や胸元は、着ているあいだずっとこすれ続けている場所。脱がせたら、その下をとかすまでをセットにしておくと安心です。梅雨どきは、湿気も加わってさらに固まりやすくなります。

よくある疑問

毛玉ができたら、必ず短く刈るしかない?

小さいうちなら、部分的にほぐせることもあります。ただし時間がかかり、その分その子の負担も増えます。広範囲なら、いさぎよく刈るほうが本人はラクです。

刈ると毛質が変わる?

一時的に手ざわりが変わったように感じることはありますが、多くは伸びるにつれて戻ります。それより毛玉を放置するリスクのほうが大きいと考えましょう。

短毛の子は関係ない?

毛玉はできにくいですが、抜け毛はしっかりあります。ブラッシングの目的が違うだけで、必要なことは同じです。


まとめ

犬の毛玉対策は、コームを通す・濡らす前にとかす・こすれる場所を見る。この3つに尽きます。毛玉ができてからの選択肢は少ないので、勝負は今日のブラッシング。まずは脇の下、確認してみてください。

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