大型犬の子犬を迎えると、すごい勢いで大きくなります。数か月で、抱っこできた体が抱えきれなくなる。この成長の速さは頼もしいのですが、じつは速すぎないほうがいいと言われています。この記事では、大型犬の成長期の食事をまとめます。
犬種や体格によって適切な量は変わります。実際の給与量は、獣医師に相談してください。
「早く大きく」が、目的ではない
大型犬の成長期は長く、12〜18か月ほど続くとされています。この間、骨も関節も一緒に作られていきます。そこで体重だけが先に増えると、できあがっていない関節に、重みがかかることになります。
だから、大型犬の子犬期の目標は「大きくすること」ではありません。ゆっくり、ちょうどよく育てることです。
太らせない、が最優先
丸々とした子犬はかわいい。でも大型犬では、その体重を支えるのは、まだ未熟な関節です。「あばらが軽く触れる」くらいが目安とされます。ころころしているなら、少し多いかもしれません。
大型犬用の子犬フードを
成長期用のフードには、大型犬向けに設計されたものがあります。エネルギーやカルシウムなどの量が、大型犬の成長に合わせて調整されているとされます。
- パッケージに総合栄養食と書かれていること
- 成長期用(子犬用)であること
- 大型犬用の表示があれば、それを選ぶ
- 迷ったら、獣医師に「これでいいですか」と聞く
サプリメントを、足さない
ここは重要です。「大きくなるから、カルシウムを足そう」——これは、やらないでください。総合栄養食にはすでに必要な量が入っており、足しすぎるとかえって骨や関節に影響することがあると言われています。
よかれと思って足したものが、逆に働くことがあります。サプリを使うなら、必ず獣医師に相談してから。成長期はとくに慎重に。
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量は、体型で調整する
- パッケージの給与量表を出発点にする
- 1〜2週間ごとに体重と体型を確認
- ころころしてきたら、1割ほど減らす
- あばらが浮いて見えるなら、少し増やす
- 迷ったら、健診のついでに見てもらう
「たくさん食べるから健康」ではありません。成長曲線をゆるやかに保つのが目的です。
運動も、ほどほどに
食事と同じ理屈で、成長期の激しい運動も慎重にと言われます。
- ジャンプや急な方向転換を、繰り返させない
- 硬い地面での長時間の運動を避ける
- 階段の上り下りを減らす
- 床の滑り対策は、この時期から
散歩や遊びは必要です。避けたいのは衝撃の繰り返しであって、動くこと自体ではありません。
切り替えの時期
大型犬は成長期が長いので、成犬用への切り替えも遅めになります。目安は12〜18か月ごろとされますが、犬種と体格によります。「もう大きいから」と早めに切り替えないでください。いつ切り替えるかは、獣医師に聞くのがいちばん確実です。
よくある疑問
兄弟犬より小さい気がします
個体差があります。元気で、体重が順調に増えていれば心配しすぎないでください。心配なら健診で相談を。
足りなさそうな顔をします
大型犬の子犬は、たいていその顔をします。判断は顔ではなく体型で。あばらを触って確認しましょう。
骨のおやつをあげたい
硬いものは歯が折れることがあります。とくに成長期は慎重に。噛みたい欲求には、適度な硬さのおもちゃを。
まとめ
大型犬の子犬は、太らせない・サプリを足さない・切り替えは遅め。急いで大きくする必要はありません。10年後の関節のために、今日はゆっくり育ててあげてください。








