ペット葬儀・供養

シニアの子を迎えるという選択|短いと分かっていて、家族になる

保護施設には、シニアの子がたくさん残っています。子犬・子猫から順に決まっていき、最後まで残るのは高齢の子。「残りの時間が短いのに、迎えていいのだろうか」——この記事は、その迷いのための記事です。

迎えるかどうかは、ご家庭の状況によります。ここでは、判断の材料を整理しています。

短いと分かっていて、迎える

2年かもしれない。半年かもしれない。それを承知で家族になる——これは、たしかに特殊な選択です。別れの日が、最初から視界に入っています。

それでも迎える人がいるのは、その数年が、その子にとってすべてだからです。施設で終わるはずだった時間が、家の中の時間になる。長さの問題ではない、という考え方です。

意外な利点も、あります

シニアの子は、すでに性格が分かっています。子犬・子猫のように「どう育つか」の賭けがありません。落ち着いている、いたずらをしない、トイレを覚えている。初めて動物と暮らす人にこそ向いている、という声もあります。

現実的に、考えること

  1. 医療費:持病があることが多く、通院は前提だと考えて
  2. 保険:年齢によっては、新規で加入できないことがあります
  3. 介護:早い時期に来る可能性があります
  4. 看取り:数年以内に、その日が来ることを想定する
  5. 先住の子との相性(高齢の子に、若い子の勢いはこたえます)

とくに1番目と2番目は、感情ではなく数字の話です。備えがないまま迎えると、その子の治療を選べなくなります。そこだけは冷静に。

迎える前に、聞いておくこと

  • 今の健康状態、持病、飲んでいる薬
  • これまでの経過(分かる範囲で)
  • 推定の年齢と、その根拠
  • 性格、苦手なもの、これまでの暮らし方
  • 譲渡後の相談に、乗ってもらえるか

団体や施設によっては、医療費の一部を負担してくれる制度や、シニア向けの譲渡条件を設けていることがあります。聞いてみる価値があります。

迎えたあと

高齢の子は、環境の変化がこたえます。静かな一部屋から、ゆっくり。若い子以上に、待つ姿勢が必要です。

  • 早めに動物病院へ。今の状態を知るのが最初の仕事です
  • 段差を減らし、床の滑り対策をする
  • フードや薬は、それまでと同じものから始める
  • 過去を詮索して、かわいそうがらない(態度に出ます)
  • 時間はかかります。数か月単位で考えて

それでも、迷うなら

いきなり迎えなくても、方法はあります。

  • 預かりボランティア:譲渡先が決まるまで、家で預かる形
  • 施設のボランティア:まず関わってみる
  • 老犬・老猫ホームの見学

関わり方は、迎えるか迎えないかの二択ではありません。自分に合う距離を探してみてください。

よくある疑問

すぐお別れが来たら、耐えられるでしょうか

つらいと思います。それでも、その子が最後に家にいられたことは残ります。悲しみは、その代償ではなく、証拠のようなものです。

高齢者でも迎えられますか

団体によっては、年齢の近い子を紹介する取り組みがあります。ただし自分に何かあったときの預け先を決めておくことが、条件になることも。そこは正直に相談を。

子どもがいる家庭には向かない?

むしろ落ち着いている子が多いので、向くこともあります。ただし追いかけない、抱っこしないのルールは、若い子以上に大事です。


おわりに

シニアの子を迎えるのは、短い時間を、全部もらうということです。備えだけは冷静に、気持ちは素直に。その選択をした家の中で、その子は最後にちゃんと家族になれます。

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