長毛猫と暮らすなら、覚悟すべきことが2つあります。毛玉と、お尻です。ペルシャ、ラグドール、メインクーン、ノルウェージャン。あの豪華な毛は、放っておくと本人には手に負えない量になります。この記事では、長毛猫の手入れとサロンの使い方をまとめます。
皮膚が赤い、毛玉の下がジュクジュクしているといった場合は、自宅で処理せず動物病院へ。
猫は、自分で手入れをする——のですが
猫は毛づくろいの名人です。ただし、長毛は設計上の想定外とも言えます。自力で届かない場所、届いても解けない絡まりが出てきます。
そして毛づくろいで飲み込む毛の量も増えます。吐く回数が増えたり、便に毛が混ざったり。ブラッシングは、飲み込む毛を減らす作業でもあるわけです。
毛玉は、皮膚を引っぱり続けます
固まった毛玉は、じっとしていても皮膚を引きます。人でいえば、髪をきつく結ばれたまま何日も過ごすようなもの。放置するほど、選べる手は「短く刈る」だけになります。
できやすい場所
- 脇の下、内もも:動くたびにこすれます
- お尻まわり、しっぽの付け根
- 耳の後ろ、あご下
- 首輪の下(着けているなら、その下も確認を)
表面がふわふわでも、中は別です。コームが地肌まで通るか——判定はこれ1つ。
手入れのコツ
- 短く、毎日:1回3分でいい。長時間より回数
- 嫌がる前にやめる(猫の「もういい」は突然来ます)
- 好きな場所(あご、頬)から始めて、苦手な場所へ
- コームで仕上げて、地肌まで通るか確認
- 換毛期は、回数を増やす
お尻の問題
これは、長毛猫と暮らす人だけが知っている苦労です。毛が長いと、排泄物が付きます。付いたまま歩けば、家の中に落ちます。落ちたものを、家族が発見します。
対策はシンプルで、お尻まわりの毛を短くしておくこと。自分でやるのが怖ければ、サロンで「衛生カット」として頼めます。これだけでも通う価値があります。
サロンを使うなら
猫を受け入れているサロンは、数が限られます。そして猫にとって、外出も、他人に触られることも、大きな負担です。
- 猫の扱いに慣れた店を選ぶ(犬と同じ空間ではない店が理想)
- 全身をやろうとせず、お尻まわりだけ、毛玉だけなど部分で頼む
- 短時間で切り上げてもらう
- 難しければ訪問トリミングという選択肢も
- 持病がある子は、病院併設のところを検討
「せっかく行くなら全身」と欲張らないでください。猫は、途中でスイッチが切れます。目的を1つに絞るほうが成功します。
ペルシャなど、顔の平たい子は
目やにや涙が出やすい傾向があるとされます。毎日、目のまわりを拭いて、乾かす。放っておくと、毛が固まり、皮膚が荒れることがあります。ここもシワのケアと同じで、拭くより乾かすまでがワンセットです。
よくある疑問
ブラシを嫌がります
道具か、場所か、時間の長さが合っていないのかも。あごから3秒だけ、から始めてみてください。
毛玉ができてしまいました
ハサミで切らないでください。皮膚を一緒に切る事故が起きます。小さければサロンで、広いなら短く刈る判断を。
吐く回数が増えました
ブラッシングを増やすのは有効ですが、吐く原因はそれだけとは限りません。回数が多いときは受診を。
まとめ
長毛猫のケアは、毎日3分・コームで確認・お尻は短く。あの毛並みは、飼い主との共同作業で保たれています。今日、あごの下から始めてみてください。








