食卓で欲しがるのを直したいなら、まず犯人を特定してください。だいたい、家族の誰かです。一度でもテーブルから何かが降ってきた家では、その下に座る習慣が完成します。この記事では、物乞いをやめてもらう方法と、その前に必要な家族会議の話をまとめます。
人の食べ物には、犬猫に危険なものが含まれています。「ちょっとだけ」が事故になることもあります。
なぜ、あんなに粘るのか
答えは単純で、過去に成功したからです。しかも厄介なのは、たまにしかもらえないほうが、行動は強く続くという点。
毎回もらえるなら、来なければ終わりです。でも「10回に1回もらえる」なら、その1回のために10回来ます。スロットマシンと同じ原理です。つまり「今日は特別」を繰り返す家庭が、いちばん熱心な物乞いを育てています。
最初にやるのは、家族会議
ルールが人によって違うと、その子は「誰なら成功するか」を正確に学習します。おじいちゃんの席の下だけに座るようになるのは、そのためです。まず全員で決めてください。決まらないなら、しつけは始まりません。
環境で解決する
意志の力で耐えるのは、人間側にとっても酷です。そもそも、その場にいない状態を作りましょう。
- 食事中は、別の部屋やサークルへ
- マットやベッドで待つ練習:そこにいたら、いいことがある状態にする
- 食事の前に、知育おもちゃを渡しておく(人の食事=自分の時間、にする)
- 散歩や遊びを、人の食事の前に済ませる
3番目は、なかなか有効です。食卓の下より、楽しい仕事がある状態を作ってしまえば、争わずに済みます。
それでも来たら
- 何も起きない:目を合わせない、話しかけない、押しのけない
- 吠えても、前足をかけても、無反応を貫く
- 諦めて離れた瞬間に、静かに褒める(できれば別の場所で)
- 叱らない:叱るのも「反応」なので、報酬になることがあります
無視を始めると、たいてい最初の数日は激しくなります。「今までのやり方が効かない、ならもっと強く」という反応です。ここで折れると、次はもっと粘り強くなります。耐えどころです。
あげたいなら、器で
人の食べ物を分けたい気持ち自体は否定しません。ただし、テーブルから直接あげないこと。
- 味付けをしていない、安全な食材だけ
- その子の器に入れて、食事の時間に
- 1日の食事量の1割まで。その分フードを減らす
- ネギ類、チョコ、ぶどう、キシリトールなどは絶対に避ける
場所を変えるだけで、「食卓の下は無意味」と「もらえることはある」を両立できます。
来客のとき
いちばん崩れるのが、ここです。悪気なく、こっそりあげる人がいます。先に、はっきり伝えてください。「あげないでください」は、言いにくいですが、言うしかありません。
言いにくいなら、食事の間だけ別室へ。人を説得するより、扉を閉めるほうが早いことは、けっこうあります。
よくある疑問
もう何年も続いています。今からでも直りますか
時間はかかりますが、直ります。ただし、家族全員が同じ対応をする場合に限ります。
かわいそうな気がして
その子は、必要な栄養をすでにもらっています。足りない顔は、たいてい演技力の問題です。判断は顔ではなく、体重で。
猫にも効きますか
猫はテーブルに登ってきますので、少し話が違います。登れないようにする、食事中はドアを閉める——環境での対応が中心になります。
まとめ
食卓での物乞いは、家族でルールを決める・その場にいさせない・反応しない。そして、あげるなら器で。いちばんの近道は、しつけではなく、家族会議かもしれません。







