大型犬と暮らすと、あらゆる金額が、体重と一緒に増えます。フードも、薬も、サロン代も、ホテル代も、保険料も。「犬を飼うのにいくらかかるか」の一般的な数字は、たいてい小型犬が基準になっています。この記事では、大型犬ならではの費用の話をまとめます。
金額は地域や施設によって大きく異なります。ここでは考え方を紹介しています。
すべてが、体重比で効いてくる
薬の量は、多くの場合体重を基準に決まります。つまり、同じ病気でも金額が変わります。フィラリアの予防薬、痛み止め、麻酔。40kgの子は、4kgの子の10倍を飲むことになります。
手術の費用も、麻酔や入院を含めて上がるのが一般的です。同じ処置でも、請求額が違う——ここを知らずに一般的な相場だけ見ていると、実際の請求で驚くことになります。
保険料が高いのは、理由があります
大型犬の保険料は高めに設定されています。これは実際にかかる治療費が大きいから。つまり「高いから入らない」は、いちばん危ない判断になりがちです。備えの必要性が高いからこそ、価格に表れています。
毎月かかるもの
- フード:量が数倍。1袋の消費速度が別世界です
- 予防薬:体重区分で価格が上がります
- 保険料:小型犬より高め。年齢とともにさらに上がります
- おやつ・ガム:サイズも量も大きくなります
ときどきかかるもの
- サロン代:体が大きいぶん、時間も人手もかかります
- ペットホテル:大型犬対応の施設は限られ、料金も上がります
- ペットタクシー:抱えて運べないので、通院にも移動手段が必要です
- 用品:ケージ、ベッド、キャリー。すべて特大サイズ
- 場合によっては、車の買い替えまで検討することも
最後の項目は冗談のようですが、けっこう現実です。その子が乗れる車かどうかは、迎える前に考えておく価値があります。
受け入れ先が限られる、という費用
お金以外にも、大型犬には「選択肢が少ない」という制約があります。
- 大型犬を受け入れるサロン・ホテルは、数が限られます
- ペット可の賃貸でも、大きさで断られることがあります
- 旅行先の宿も、頭数と大きさの制限にかかりやすい
選択肢が少ないと、比較して安いところを選ぶということ自体ができません。これも、実質的なコストの一部です。
介護は、人手の問題になります
ここが、いちばん見落とされる部分です。40kgの子が歩けなくなったとき、抱き上げられる人が家にいるか。体位変換も、通院も、大人ひとりでは難しくなります。
- 介護用ハーネスやスリング
- 移動のためのタクシー
- デイケアや預かりの費用
- そして、家族の人手
大型犬は、小型犬に比べて寿命が短めの傾向があるとされます。だからこそ、介護の時期は早く来る前提で考えておくと、慌てずに済みます。
備え方
- 保険は、健康なうちに。大型犬こそ、一度の手術費用が大きくなります
- 貯蓄と併用:保険が効かない費用(用品、移動、預かり)もあります
- 10歳のときの保険料を、加入前に確認しておく
- 大型犬に対応した病院・サロン・ホテルを、元気なうちに探しておく
よくある疑問
結局、小型犬の何倍かかりますか
項目によって違うので、一概には言えません。フードと薬は体重比、サロンとホテルは施設次第。ただ「同じくらい」ということは、まずありません。
保険料が高いので、貯蓄で備えたい
その考え方もあります。ただし貯まる前に必要になる可能性と、一度の手術費用の大きさを、あわせて考えてください。
それでも大型犬と暮らしたい
ぜひ。この記事は諦めさせるためのものではありません。知っていれば、準備できるという話です。
まとめ
大型犬のお金は、体重比で増える・選択肢が少ない・介護は人手。魅力はその全部を上回りますが、準備だけは先にしておきましょう。あの大きな体に、しっかり備えを。







