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ペットと賃貸|退去のときの原状回復と、入居時にやること

ペットと賃貸で暮らすなら、退去のときの費用は、いつか必ず向き合うことになります。壁の傷、床のシミ、しみついたにおい。「ペット可だから大丈夫」と思っていたら、退去時に思わぬ請求が来た——という話は珍しくありません。この記事では、原状回復の考え方と、入居中にできる備えをまとめます。

契約内容によって扱いは大きく変わります。判断に迷うときは、契約書の特約を確認し、必要に応じて消費生活センターなどにご相談ください。

「ペット可」は、無傷でいいという意味ではない

賃貸では、ふつうに暮らしていて生じる傷み(通常損耗)は貸主の負担とされるのが原則です。ただし、ペットによる傷やにおいは、借主の負担とされることが多いのが実際のところ。「ペット可なんだから、多少の傷は当然でしょう」という理屈は、残念ながら通りにくいのです。

読むべきは、契約書の「特約」

ペット可物件では、退去時のクリーニングや消臭費用を借主が負担するといった特約がついていることがあります。敷金が1か月分上乗せされている場合も。入居前に、そこだけは必ず読んでください。あとから「聞いていない」は通りません。

入居時にやっておくこと

  1. 現況を写真で残す:入居日に、床・壁・建具を撮る。日付が残る形で
  2. すでにある傷は、書面で管理会社に伝えておく
  3. 特約の内容と、敷金の扱いを確認する
  4. 頭数や種類の制限を確認する(増えたときは相談を)

1番目は、5分で終わって数万円を守ることがあります。「元からあった傷」を証明できるのは、写真だけです。

被害を減らす、現実的な対策

  • :クッションフロアやタイルマットを敷く。滑り対策にもなります
  • 壁の角:保護シートを貼る。爪とぎ対策の定番です
  • 柱・建具:カバーを付ける、そもそも近づけない
  • におい:発生源を絶つ。トイレの管理と換気がすべてです
  • 粗相:すぐ拭き、においを分解するタイプの洗剤で処理する

床のシミは、放置した時間に比例して落ちなくなります。その場で拭く——これが最大のコスト削減策です。

無断飼育だけは、やめておく

ペット不可の物件で飼うと、契約違反になります。発覚すれば、退去を求められることも、費用を全額負担することもあります。その子の居場所が、契約書一枚で失われる——これがいちばん怖い話です。

退去のときに

  1. 立ち会いには、できるだけ同席する
  2. 入居時の写真と見比べる
  3. 請求内容の明細をもらう(何にいくらか)
  4. 納得できない部分は、その場でサインしない

「ペットがいたので全面張り替えです」と言われても、負担の範囲には考え方があります。国のガイドラインもあるので、金額に大きな疑問があれば、専門の窓口に相談してみてください。

よくある疑問

敷金は返ってこない前提ですか

特約次第です。「ペット飼育の場合、敷金の◯か月分は償却」と書かれていれば、その分は戻りません。契約前に確認を。

爪の傷は、どこまで請求される?

範囲と程度によります。部分的な補修で足りるのか、全面なのか——ここは交渉の余地があることも。明細を見て判断しましょう。

退去後に、においで請求されました

においは、判断が難しい部分です。入居時の写真と、日々の管理が唯一の対抗手段。難しいと感じたら、相談窓口を頼ってください。


まとめ

ペットと賃貸は、特約を読む・入居時に写真・その場で拭く。この3つで、退去時の景色がまるで違います。長く暮らす場所だからこそ、最初の5分の写真を惜しまないでください。

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