ペット葬儀・供養

ペットの祭壇・供養コーナーの作り方|決まりは、ありません

ペットの祭壇——といっても、立派なものを用意する必要はありません。写真を一枚置いて、お水を供える。それだけでも、じゅうぶん供養の場になります。決まりがないぶん、かえって「これでいいのだろうか」と迷う方も多いところです。この記事では、供養コーナーの整え方をまとめます。

供養の形に決まりはありません。ここでは一般的によく見られる例を紹介しています。ご家族が落ち着ける形がいちばんです。

置き場所を決める

まず考えたいのは、どこに置くか。次の3つを目安にすると選びやすくなります。

  • 直射日光と湿気を避ける:写真も骨壺も、環境で傷みます
  • 家族が通る場所に:目に入るところのほうが、自然に手を合わせられます
  • ほかの子が登らない場所に:残された猫が、遺骨の隣で寝てしまうこともあります

棚の一段、サイドボードの上、リビングの隅。特別な部屋を用意しなくて大丈夫です。いつもその子がいた場所の近くを選ぶ方も多いです。

人の仏壇と一緒でもいいの?

気にする方もいれば、まったく気にしない方もいます。宗派や地域の考え方、ご家族の気持ちによって変わるところなので、家の中で相談して決めれば十分です。並べて置いている家庭も、別にしている家庭もあります。

置くもの

  1. 写真:かしこまった一枚でなくていいです。笑っている顔、変な寝方の一枚でも
  2. 骨壺や遺骨カプセル:湿気を避け、安定した場所に
  3. お水とごはん:好きだったフードやおやつを少しだけ
  4. お花:生花でも、造花でも
  5. おもちゃ、首輪、毛布:その子らしいもの
  6. 灯り:ろうそくの代わりに、LEDのライトを使う方も増えています

供えたフードは、傷む前に下げましょう。夏場はとくに早く傷みます。手を合わせたら下げる、くらいの気軽さで大丈夫です。

お線香を使うときは

残された犬や猫がいる家では、少し気にかけたいところです。煙やにおいは、動物にとって刺激になることがあります。使うなら短時間で、換気をしながら。煙の少ないタイプを選ぶ方もいます。

そもそも、お線香は必須ではありません。手を合わせるだけでも、話しかけるだけでも、供養の形としてじゅうぶんです。

毎日でなくていい

「毎朝お水を替えなければ」と決めてしまうと、できなかった日に自分を責めることになります。気が向いたときに、思い出したときに。それで足りています。

逆に、置いた場所を見るのがつらい時期もあります。そのときは、しまっておいてかまいません。数か月後に、また出してくればいいのです。

安全のこと

  • ほかの子が倒す・落とす可能性のある高さや場所を避ける
  • ろうそくの火は、その場を離れるときに必ず消す
  • 造花や小物は、飲み込めるサイズのものに注意
  • 地震で落ちない位置に。骨壺は割れることがあります

よくある疑問

祭壇用のセットを買ったほうがいい?

専用のものは、サイズも整っていて置きやすいという利点があります。ただ必須ではありません。手元にある棚と写真立てから始めて、必要になったら足していけば十分です。

いつまで置いておくもの?

期限はありません。何年もそのままの家庭もあれば、一周忌で納骨する家庭もあります。ご家族の気持ちの落ち着き方に合わせて決めてください。

賃貸で場所がありません

本棚の一段でも、小さな写真立てひとつでも成立します。広さではなく、思い出す場所があるかどうかです。


おわりに

供養コーナーは、その子のためであると同時に、残された側が話しかける場所でもあります。写真を一枚、お水をひとつ。今日はそれだけで十分です。あとは、思い出したときに立ち止まれる場所が、家の中に一か所あればいいのだと思います。

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