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ペットの救急箱と応急処置|自分で治そうとしないこと

ペットの応急処置でいちばん大事なのは、「自分で治そうとしないこと」です。応急処置とは、病院に着くまでの時間をつなぐ手当てのこと。この記事では、家に置いておきたい救急箱の中身と、いざというときの動き方をまとめます。

この記事は一般的な情報の紹介で、診療の代わりにはなりません。処置の前に、まず動物病院へ連絡してください。

いちばん大事なのは、電話番号

救急箱の一番上に入れておくべきは、ガーゼでも包帯でもなく連絡先のメモです。

  • かかりつけの動物病院:診療時間も一緒に
  • 夜間・救急の病院:場所と、行き方も確認しておく
  • 中毒などの相談窓口

スマホに登録するだけでなく、紙にも書いて貼っておくのがおすすめです。慌てているとき、人はスマホの検索が驚くほど下手になります。

救急箱の中身

ガーゼ、自着性の包帯(くっつくタイプ)、テープ、清潔なタオル、ペットシーツ、ピンセット、爪用の止血剤、体温計、生理食塩水、エリザベスカラー、保冷剤、そしてキャリー。ここに飲んでいる薬のリストを加えておくと、そのまま病院で役に立ちます。

やってはいけないこと

  1. 人の薬を飲ませる:解熱鎮痛薬は、犬猫では危険なことがあります
  2. 自己判断で吐かせる:塩や薬品を使う方法は、それ自体が危険です
  3. 消毒液を自己判断で使う:種類によっては傷を痛めます
  4. 様子を見る:迷ったら、電話。判断はプロに預けましょう

場面別の、最初の一手

出血しているとき

清潔なガーゼやタオルで、押さえて圧迫します。何度もめくって確認しないこと。押さえながら、病院へ電話を。

やけど

まず流水や、タオルで包んだ保冷剤で冷やす。氷を直接当てないでください。冷やしながら受診を。

熱中症が疑われるとき

すぐ涼しい場所へ移し、体を濡らして風を当てる。急いで病院へ連絡してください。元気に見えても、あとから悪化することがあります。

けいれん

触らない、押さえない。周りの危ないものをどけて、時間を計り、可能なら動画を撮る。落ち着いたら、その情報を持って受診を。

誤飲

何を、どのくらい、いつ。この3つを確認して、すぐ電話。パッケージがあれば手元に残します。吐かせるかどうかは、指示を待ってください。

骨折が疑われるとき

むやみに動かさない。硬い板や箱に乗せて運ぶのが安全です。痛みで噛むことがあるので、扱いには注意を。

爪の出血だけは、家で対応できます

爪切りで深爪をしたときは、止血剤を粉のまま押し当てて、しばらく押さえる。これで止まることがほとんどです。救急箱に一つ入れておくと、爪切りのハードルがぐっと下がります。

止まらないときや、痛がるときは病院へ。血の量に驚きますが、たいてい見た目ほどではありません(本人よりこちらが動揺しがちです)。

キャリーも、救急用品です

急いで運ぶとき、抱っこでは危険です。すぐ出せる場所にキャリーを——押し入れの奥にしまい込まないでください。ふだんから開けておいて、寝床として使ってもらえていれば、なお完璧です。

病院に電話するときは、今の状態を短く伝えるのがコツ。「何が、いつから、どうなっているか」。これだけで、受け入れの準備が始まります。

よくある疑問

消毒液は入れておくべき?

種類によって使えるものが違います。入れるなら、獣医師に何がいいか聞いてから。人用のものを流用しないでください。

体温計は必要?

あると、状態を数字で伝えられます。平常時の体温を測っておくと、比べられて便利です。

夜中に迷ったら?

電話してください。「これくらいなら朝で大丈夫ですよ」と言ってもらえるだけで、その夜が全然違います。


まとめ

応急処置は、連絡先・救急箱・キャリー。そして自分で治そうとしないこと。使わずに終わるのがいちばんですが、その日は前触れなくやってきます。今日、紙に電話番号を書いておきましょう。

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