ペット保険

ペットが他人にケガをさせたら|賠償責任への備え

散歩中、すれ違った人に愛犬が飛びついた。相手は転んで、手をついた。幸い大事にはならなかったけれど——もし、ケガをさせていたら? 考えたくない話ですが、起こりうることです。この記事では、ペットが他人に損害を与えてしまったときの備えについて整理します。

この記事は一般的な情報の紹介です。補償の範囲や条件は保険商品によって異なります。法的な判断については、必要に応じて専門家にご相談ください。

飼い主には、責任がある

まず前提として。ペットが他人にケガをさせたり、物を壊したりした場合、飼い主が責任を負うことになります。「うちの子は大人しいから」——気持ちは分かりますが、絶対はありません。驚いたとき、痛かったとき、守ろうとしたとき。どんな子でも、思わぬ行動をすることがあります。

ペット保険=治療費の保険

いちばん誤解されやすいのがここです。一般的なペット保険は「その子の治療費」を補償するもの。他人にケガをさせた場合の賠償は、基本的に含まれていません。「保険入ってるから大丈夫」と思っていたら、まったく別の話だった——これは避けたい誤解です。

起こりうる場面

  • 散歩中、他人に飛びついて転倒させた
  • 他の犬とトラブルになり、ケガをさせた
  • 脱走して、自転車や車を避けようとした人が転んだ
  • 他人の家の物を壊した
  • 賃貸物件の壁や床を傷つけた(契約による)
  • ドッグランで、他の犬とケンカになった

「うちに限って」と思う場面ばかりですが、実際に起きているから、こうした補償が存在します

備える方法は3つ

1. ペット保険の特約

ペット保険に賠償責任の特約を付けられる商品があります。加入している保険に付けられるか、確認してみましょう。

2. 個人賠償責任保険

火災保険や自動車保険、クレジットカードなどに特約として付いていることがあるのがこれ。ペットによる損害も対象になる場合があります。すでに入っているかもしれないので、まず確認する価値があります。

3. 単独の保険

個人賠償責任保険を単独で契約する方法もあります。

まず「すでに入っていないか」を確認

これがいちばん現実的な第一歩です。火災保険、自動車保険、クレジットカード、共済——どれかに個人賠償責任の特約が付いていることは、実はよくあります。しかも家族全員が対象になっていることも。

知らずに新しく入ると、二重に払うことになりかねません。まずは手元の契約を確認してみてください。

確認しておきたいポイント

  1. ペットによる損害が対象に含まれるか
  2. 補償の上限額
  3. 示談交渉を代行してくれるか
  4. 同居の家族も対象か
  5. 他人のペットへの加害も対象か

とくに示談交渉のサービスは重要です。当事者同士の話し合いは、精神的にとても消耗します。代行してもらえるかどうかで、負担がまったく違います。

起きてしまったら

  1. まず相手の安全を確認し、必要なら救急に連絡
  2. 連絡先を交換する(その場で示談しない)
  3. 状況を記録する(写真、日時、場所)
  4. 保険会社にすぐ連絡する
  5. その場で金額の約束をしない

動揺してその場で「治療費を払います」と口約束するのは避けましょう。まず保険会社に連絡して、指示に従うのが基本です。

いちばんの備えは、日々のしつけ

身も蓋もない結論ですが、これが真理です。呼び戻し(おいで)ができる、飛びつかない、リードを短く持つ、脱走させない——保険は起きたあとの話。起こさないことが、その子のためにも相手のためにもいちばんです。

よくある疑問

ペット保険に入っていれば大丈夫?

一般的なペット保険は治療費の補償です。賠償は別の補償と考えて、確認しましょう。

猫でも必要?

脱走して他人の物を壊す、といった可能性はあります。すでに入っている特約がないか、確認だけでもしてみましょう。

他人の犬にケガをさせた場合は?

対象になるかは商品によります。「他人のペットへの加害」が含まれるかを確認しておきましょう。


まとめ

ペット保険は治療費、賠償は別の備え。まずは火災保険やカードの個人賠償責任特約を確認してみてください。起きたら、その場で示談せず保険会社へ。そして最大の備えは、日々のしつけです。

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