「おすわり」と言えばピタッと座る——そんな愛犬の姿に憧れて練習を始めたのに、なぜか飼い主のほうが先に「おすわり」を覚えてしまうのは、犬あるあるかもしれません。基本のしつけは、見た目の芸ではなく、犬と安全・快適に暮らすための大切な土台。この記事では、おすわり・待て・おいでの教え方を整理します。
この記事は一般的なしつけの紹介です。覚え方には個体差があります。うまくいかなくても焦らず、その子のペースで進めてください。
しつけの大原則は「褒めて教える」
基本のしつけは、できたことを褒めて、良い行動を増やすのが軸です。叱って抑えるより、「これをすると良いことがある」と伝えるほうが、犬は楽しく覚えます。ごほうび(おやつや笑顔)を上手に使いましょう。
合言葉は「短く・楽しく・すぐ褒める」
1回の練習は数分でOK。長々やると犬も飽きます。できた瞬間に褒めるのが最大のコツ。タイミングがずれると「何を褒められたか」が伝わりません。楽しい雰囲気で終わると、次も やる気が続きます。
「おすわり」の教え方
- おやつを鼻先に近づけ、ゆっくり頭の上へ動かす
- 自然とお尻が下がって座ったら、その瞬間に褒めてごほうび
- 座る動作と「おすわり」の言葉を結びつけていく
最初は言葉より動作の誘導から。座れるようになってから号令をつけると、スムーズです。
「待て」の教え方
「おすわり」ができるようになったら「待て」に挑戦。ほんの1秒待てたら褒める、から始めます。少しずつ時間や距離を延ばし、できたら必ずごほうび。焦って長く待たせると失敗しやすいので、成功体験を積み重ねるのがコツです。
「おいで」の教え方
呼んだら戻ってくる「おいで」は、安全に関わる大切な号令。名前を呼んで、来てくれたら大げさなくらい褒めます。ここで絶対にやってはいけないのが、来たあとに叱ること。「おいで=いやなことが起きる」と学ぶと、二度と来てくれなくなります。おいで=いいこと、を徹底しましょう。
うまくいかないときは
- 集中できる静かな環境で練習しているか
- ごほうびのタイミングが遅れていないか
- 1回の練習が長すぎないか
- 家族で号令や対応がバラバラになっていないか
教える順番と、生活の中での活かし方
おすすめの順番はおすわり→待て→おいで。座れると落ち着きやすく、「待て」や「おいで」にもつなげやすいからです。覚えたコマンドは、芸で終わらせず毎日の暮らしで活かすのがポイント。ごはんの前に「おすわり・待て」、散歩の飛び出し防止に「待て」、公園で「おいで」——生活の中で使うほど、犬にとっても「役に立つ習慣」として定着していきます。
よくある疑問
おやつがないと言うことを聞かない
覚えてきたら、ごほうびを少しずつ減らしていきます。毎回ではなく時々にする、おやつの代わりに褒め言葉やなでなでにする、と自然に移行できます。
何歳からでも覚えられる?
子犬でも成犬でも、基本は同じ「褒めて教える」で覚えられます。年齢より、一貫した対応のほうが大切です。
家族でやり方がバラバラ…
号令の言葉や、できたときの対応を家族でそろえることが、遠回りに見えていちばんの近道です。ルールを共有しておきましょう。
まとめ
基本のしつけは、「短く・楽しく・すぐ褒める」が合言葉。おすわり→待て→おいでの順で、成功体験を積み重ねていきましょう。飼い主が先に「おすわり」を覚える笑い話も込みで、その子との信頼を一緒に育てていってください。








